閉じる×
KIYOSATO SKETCH BOOK
 

                   
11月の星雲・星団と星座
 清里高原はもう晩秋です。山の上では冬の使者が訪れ、白い帽子をかぶります。
この頃の天体観測には防寒着が必須アイテム。首筋と足元から寒さがやってきます。この頃には目立って綺麗な恒星はないようです。ただ夏の三角は西の空に傾いてはいるけど見えます。日暮れが早いので、天文薄明の直後なら天頂に近い。そして観測会の終わり頃には冬の賑やかな一等星たちがドンドン昇ってきます。山の稜線からポコンとシリウスが顔を出す様などは、よく判ります。土星が上がってくるのは遅い時間、観測するにはかなり遅い時間まで待つ必用あります。

今月の流星が沢山流れる日
おうし座流星群極大日11月2日この流星群は期間が長いようです(10月6日から11月29日)極大日2日は月齢23で条件は夜中過ぎまで良好です、11月の空をのんびり見ていれば、「アッ、流れた!」と言う事になります。
しし座流星群極大日11月18日頃。およその期間14日から19日。2009年も結構流れた。月の加減は良好です。
しし座流星群は時として火球(火の玉の様な)が流れますが。
私は2010年月の明るい晩に全天カメラで火球の写真を撮っています。
2001年があまりにも凄かったというより、33年周期で大当り(?)は2034年なのでしょうか。



月齢から考え天体観測に10日くらいまでか19日以降が適した日だと思います月が満ちていってもある程度覚悟して頂ければ、それなりに天体観測にはしますが。月があれば、完全に天体観測不可能ではありませんが、より良い天体観測をしていただくには月齢は重要はポイントです。この時期夏の天の川が見ることが出来ます。折角遠くからお越しになるなら夏の天の川から秋の天の川をご覧になりませんか。




2016年11月に観測する惑星・恒星・星雲・星団
                                 
金星 明けの明星として探せます。 −4.2等級
木星 双子座付近にあって昇ってくるのが遅い時間で、真夜中過ぎです。
土星 明け方に太陽と共にようやく地平線に。観測の対象外
アルビレオ 全天で最も美しい二重星の一つ トパーズとサファイアもこの季節になると,月半ばまでないと色褪せます。
シリウス 全天で一番明るい恒星。50年周期の実視連星。シリウスが明るすぎて。
カノープス 「君はカノープスを見たか」が天文マニアのステェイタス。夜中1時30分まで粘れば、御坂山地の稜線から出てくるところが見える。中国ではこれを見ると長生きするとの伝説があります。
ミラ くじら座のο星 鯨座の変光星。2等級から10等級まで約332日周期で脈動変光する「不思議な星」残念ながら今は一番くらい時期。17世紀初頭、最初に発見された変光星です。変光星は天体の距離を測るのに重要です。月初め上旬まで最大光輝2.0等級に
この時期3.1等級位。目に付きます。
フォーマルハウト 南うお座の主星。秋の星座に数少ない1等星。南中高度24.5度と低いがいやでも目立つ。
リゲル この星が二重星として殊更とり上げられてないのは角距離(9,5″)が小さいことではなく、明るさの幅が多きことから見づらいからでしょう。冬より秋の方が確認がし安いのでは。
アルマク これも全天で最も美しい二重星達の一つ アルビレオを見た後見ると角距離が狭くマニアックな感じがしていたが天頂付近を通過するこの頃だと充分見ごたえがあります。
ガーネットスター ケフェウス座の深紅の星。アルマクのように角距離の小さな二重星無理してみるより、初めての方でも印象に残る星と思います。
M11 夏の星団、この時期になると夜が長いと言うより、夜になるのが早い。上旬で早い時間なら、条件さえ良ければ十分鑑賞可能です。
M17 これまた、夏の散光星雲+散開星団。上旬なら、工夫をすれば観賞出来るのは驚きかもしれません。
M57(琴座のリング星雲) 観測の限界でしょうか?仰角30度切れば、大気の厚みは天頂に比べおよそ2倍。
早い時間でないと無理です。
M27(亜鈴状星雲) これも綺麗に見える観測の限界でしょうか?
M76(小あれい) 惑星状星雲。この頃小あれいと言われてもM27の方が未だまし。もともと小さい星雲ですから。等級も7.6と12.2ですから。でもこれ位の星雲をシッカリ見るのが口径の大きな望遠鏡での天体観測だと思っています。冷却CCDカメラでの観測が物言います。
M15 球状星団 早い時間に観測します。
M2 球状星団をまともに見るのは、この後はM79(赤緯ー23)だけ。夜半過ぎまで待てないと思いますので。赤緯の低いM30も無視するかも知れません。
M31(アンドロメダ銀河) 観測の始めに天頂にきます。観測に一番適した位置ですね。
M33 渦巻き銀河これが眼視で渦を巻いているように見える人は視力のかなり良い人です。これも天頂付近。
h−x(ペルセウスの二重星団) 11月の星団でしょうか。非常に良く見えます。この星団のファンも多いようです。昔は恒星に見えたとか。
M45(プレアデス星団) 観測の最中に、良い位置に上がってきます。
M37 どれも綺麗ですが、私はM37が好きです。ガラスの粉を散りばめた様な美しさと気品を持っています。M37とM38を観たらM36も観て比較します。
M38
M52 かなり良い高度にいます。色んな工夫をして観ます。
M41 かなり遅い時間まで待てば、ぜひ観て見たい散開星団
M1 西暦1054年に劇的な輝きを見せた超新星残骸。まだ早い時期かも知れませんが、冷却CCDカメラを使えばかなり楽しめます。
天頂付近を通るアンドロメダのγ星は確かに綺麗です。これとアルビレオと他の何かを入れて、三大二重星との表現がありますが。私は他に綺麗だと見る二重星は沢山あります。最も美しい二重星との表現に留めたいと思います。順次多くの二重星を観察し載せていく心算です。
 
etc.

Ver5 TenmonGuide.skyファイルより
詳しくは月刊天文ガイドのページを御覧下さい

11月15日午後8時頃のスケッチブック付近の夜空にあるメシエ天体
THESKY Ver5 Nomal.skyファイルより
Since April .6th .1998